2016年10月14日金曜日

深まる秋の模刻

朝夕涼しくなり、木々の葉も日ごとに色づいてきました。
そこで
工芸科では、落ち葉をモチーフに立体構成をしてみました。


各自がすいどーばたに来る途中で落ち葉を拾ってきます。
形も様々
色も様々
とてもキレイです。




みんな
一生懸命見比べながら模刻していますね。


落ち葉を演出する台も作っていきます。






掲載作品は
落ち葉と落ち葉の「間」を上手く使っています。
具体的に作っているわけではないのですが
風の流れや水面を感じさせます。

関係を作ることで
実際に見えないものを感じさせる事ができるんですね!

模刻の奥深さを考えさせられる
秋の落ち葉課題でした。




2016年9月22日木曜日

驚きの明治工藝展




「驚きの明治工藝展」にいってきました。
入り口正面で
いきなり自在置物の巨大竜がお出迎えです。


自在置物とは

鉄や銅などで
龍、蛇、伊勢海老やカマキリ蝶、トンボなどの昆虫を写実的に作り、
しかもその動物が
本来的に持っている胴や手足などを動かせる機能までをも再現した置物です。


どの作品も関節等が可動するよう作られています。
驚きの実寸大です。


美術館の展示なので
直接触って確かめられないのが残念・・・


自在置物のパーツも展示され
普段は見る事のできない、内部構造の作りを知る事ができます。



自在置物以外でも
精巧に作られた作品が数多く並びます。

蛙も葉っぱも
木・・・

牛角の透明感を
羽の透明感に・・・



根付もかわいいですね。





七宝作品を数点。






七宝は素直に美しいです。。


紹介した作品が少々偏りましたが、
その他にも
金工・漆・陶芸の精密な作品が多数展示されています。

特に
天鵞絨友禅のテクスチャーは
その斬新さを、今も感じる事ができます。

是非
会場で本物を!!




「驚きの明治工藝」展
会期
2016/9/7(水)~10/30(日)
※会期中、一部作品の展示替えがございます。 
休館日
月曜日(9月19日、10月10日は開館)、10月11日(火) 
開館時間
午前10時~午後5時 ※入館は午後4時30分まで 
※10月21日(金)、22日(土)は、上野「文化の杜」TOKYO数寄フェス(仮称)開催のため、午後8時まで臨時夜間開館いたします(入館は午後7時30分まで)。 
会場 東京芸術大学大学美術館 

















2016年9月18日日曜日

秋の色彩構成レクチャー

新学期も2週間が過ぎようとしています。
工芸科では、新しい学生さんが加わったこの時期に、工芸の色彩構成の再確認のため、
サタデーレッスンの時間を利用して、色彩構成レクチャーを行いました!


今回のレクチャー担当は
すいどーばた工芸科講師あさと先生です◎

参作や過去の合格者作品を並べ、
ホワイトボードに図を描き
例え話を交えながら
わかりやすく説明してくれます。



説明の後
実際にモチーフ構成に挑戦!
あさと先生の熱い指導が続きます。



今回は
エスキースと下書きまでの制作過程がねらいなので
鉛筆表現のみでもOKです。
初動での画面計画がしっかりできていないと
すばらしい描写をしても
画面で生きてきません!

画面に下書きをしながら
エスキースをさらに画面で調整していきます。

人によっては
絵の具表現まで入っています。


最後に並べて講評会です。
色彩構成の苦手な学生も
悩みながらも取り組み、画面の見え方が格段に良くなりました。


今回のレクチャー内容を
今後、自分なりに咀嚼しながら
これからの色彩構成に反映させていってください!


高校生向けの色彩レクチャーも企画中です〜!








2016年9月15日木曜日

「驚きの明治工藝」展

上野の芸大美術館で開催中!

自在置物が沢山!
行ってみよー!!!







宗義『自在龍』 鉄 明治-昭和 長約300cm でかい!!!

「驚きの明治工藝」展

会期
2016/9/7(水)~10/30(日)
※会期中、一部作品の展示替えがございます。
休館日
月曜日(9月19日、10月10日は開館)、10月11日(火)
開館時間
午前10時~午後5時 ※入館は午後4時30分まで
※10月21日(金)、22日(土)は、上野「文化の杜」TOKYO数寄フェス(仮称)開催のため、午後8時まで臨時夜間開館いたします(入館は午後7時30分まで)。
会場
東京藝術大学大学美術館
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8

詳しくは↓のウェブサイトで
http://www.asahi.com/event/odorokimeiji/
http://www.cinra.net/news/gallery/104877/0/


2016年8月17日水曜日

☆工芸科 うちわ制作

今回の色彩表現は工芸科らしく
うちわを制作してみました。

まずは、モチーフの金魚と水草の観察からです。

構成が決まったら、うちわ面に下書きです。
いきものは、そのライン取りが肝心ですね。

2匹のモチーフを挟んで、2人とも夢中に真剣です!!

色選び
一見、色味の少なそうなモチーフですが微妙な色を加えながら
見え方を豊かにしていきます。



完成!!
彩色を施したうちわ面を柄に貼り付けて完成です。
白の空間(水感)がとても自然で美しいです。
モチーフ同士の関係や影の表現がとても効果的です。

色面をうまく使った作品です。
画面を作る色相を絞ることで、出目金の尾の表現がより魅力的に目立ちます。
うちわの裏表も積極的に意識された良い作品です。



 


現役生もがんばりました!


最後に自分で作ったうちわを持って記念撮影です。

夏の工芸課題でした〜〜
















2016年8月8日月曜日

工芸科 平面デモスト

現役芸大生
工芸科の若月先生が平面構成のデモストです。

ほとんどの人が完成まで見入っていました。


光と影や
モチーフの特徴を生かした空間設定が自然に表現されています。
色彩も明るくてかわいらしいですね◎

製作中の下書きや描写での拘りは相当なものでしたが、
完成の作品ではそれを感じさせない
自然で口当たりの良い平面構成に仕上がっているのはさすがです!
  

様々なモチーフを活かす設定力と構成力。
そして、その設定を
画面全体でよりよく見せる描写力。
これらを
夏の講習会で再度、確認していきたいですね。










2016年7月28日木曜日

☆夏季講習会前期のデッサン課題


鳥とアリアスです。

なかなか雰囲気のあるモチーフセットですね。

描く学生も
セットの雰囲気を感受性豊かに捉えています。
特にカラスの剥製の動きが豊かに表現されていますね。

こちらのデッサンは
諧調の幅が美しく、石膏と鳥の質の差がよく出ています。
紙の種類や描画素材を意識させない、レベルの高い作品になっています。

調子の幅や空間設定をより強く意識する石膏静物のデッサンは、
石膏単体デッサンにも大変役立ちます。

試験傾向のモチーフばかりでなく、幅広く課題を経験することで、
揺るぎのないデッサン力を身に付けていきたいですね!

2016年7月26日火曜日

夏季講習、塑造特訓の巻

夏季講習、前期最初の立体課題です。
今回は、当学院工芸科講師のあさと先生がデモストレーションをしてくれました。

 工芸科の粘土塑造は作業の段取りや進め方、対比を含めた見せ方・構成が大事です。



潰した缶もモチーフです。
潰れた形の稜線の読み取りや、らしさを含めた作るポイントの説明もしてくれています。

途中ですが、既に全体の構成やバランス、
対比のイメージが見えています。流石ですね!

いよいよ完成!


手、缶、布、直方体の台、それぞれの作りどころ含めた対比が見事です!
当然、表面の処理も違ってきますね。

学生からも良い作品が出ました!


今回の経験を是非、次へ繋げていってほしいと思います。
これから夏本番。盛り上げていきましょう!